シリアス探偵
探偵日記――日記でもなんでもないけど他にカテゴリがないからとりあえずここに。
《意味なんてない。あるとしたら、宇宙のかなたに捨ててきたんだと思う》
【序説】
土足で現場を踏み荒らし証拠品等を台無しにして刑事さんから締め出されたどこぞの探偵です。
名前はまだない。通り名はシリアス探偵。今決めた。
いつの間にか事件に巻き込まれ当事者になってしまうタイプの探偵ではなく、
呼んでもいないのに勝手に事件に首をつっこみ邪魔、もとい推理をしてしまうタイプの探偵です。
探偵としての事件エンカウント率は果てしなく低い。
だから、自分から事件に飛び込まなきゃいけないわけで。
警察側から見れば邪魔であることこの上ないが、自重する気は毛頭ない。
だって、探偵だもん♪(自称であって職業ではない。本業は何でも屋)
…………
二月某日
そんなこんなで、今日も現場へ到着。
家から歩いて徒歩30秒。えらく近所だな。つーかいつもお世話になってるゴミ置き場やんね。
どうやら最近この付近に変なおばさんが出るとか何とか。
聴くところによると、そのおばさんは自分家のゴミを他人様のゴミ袋に詰め込んでゴミ袋を節約して帰っていくという。なんとも自分勝手な人ではある。しかし、別段誰かに迷惑をかけているわけでもない。ゴミを勝手に持ち帰ってゴミ屋敷にしてしまうよりは百倍マシである。
それでも、そのおばさんの行為を嫌がる住人はいるわけで。
先日も某町内会長さんの家に苦情がきたとか。
町内会長さんから言わせれば(あ、いやその言葉を発したのは私であるが)
『そんなのウチの管轄じゃねーー!!』である。
物事が小さすぎて警察も呼べない。呼んだところで注意だけだろうし、これだけのことで呼ばれても警察のかたがたは迷惑であろう。
かといって、住人の不満は解消されない。
幸いなのはそのおばさんによって何かしらの被害も出ていないのと、そのおばさんの行為を本当に迷惑がっているのはごく少数であること。それでも文句が飛んでくるのは町内会長さんである。まったく、この前も病院に行ったばかりなのに面倒ごとを持ち込まないでほしい。小さくはあるが中々解決しにくい問題ではある。
それで、シリアス探偵が現場に到着。
実際に事の現場を見ておこう。
…………
…………寒っ!
二月の早朝は寒い。当たり前のことであるが、実際に体験すると中々に厳しい。
…………
…………帰ろう。
~~こうして、事件?は何も進展せずに静かに自然消滅したという。本当にどうでもいい話だ。
今日も今日とで、シリアス探偵は場所と時間をわきまえずに、神出鬼没に現場を荒らしまわる。
次は、あなたの周りに出没するかもしれない。
完
*この話の九割は実話であり、残りの一割は作者の妄想で補っています。あしからず。
《意味なんてない。あるとしたら、宇宙のかなたに捨ててきたんだと思う》
【序説】
土足で現場を踏み荒らし証拠品等を台無しにして刑事さんから締め出されたどこぞの探偵です。
名前はまだない。通り名はシリアス探偵。今決めた。
いつの間にか事件に巻き込まれ当事者になってしまうタイプの探偵ではなく、
呼んでもいないのに勝手に事件に首をつっこみ邪魔、もとい推理をしてしまうタイプの探偵です。
探偵としての事件エンカウント率は果てしなく低い。
だから、自分から事件に飛び込まなきゃいけないわけで。
警察側から見れば邪魔であることこの上ないが、自重する気は毛頭ない。
だって、探偵だもん♪(自称であって職業ではない。本業は何でも屋)
…………
二月某日
そんなこんなで、今日も現場へ到着。
家から歩いて徒歩30秒。えらく近所だな。つーかいつもお世話になってるゴミ置き場やんね。
どうやら最近この付近に変なおばさんが出るとか何とか。
聴くところによると、そのおばさんは自分家のゴミを他人様のゴミ袋に詰め込んでゴミ袋を節約して帰っていくという。なんとも自分勝手な人ではある。しかし、別段誰かに迷惑をかけているわけでもない。ゴミを勝手に持ち帰ってゴミ屋敷にしてしまうよりは百倍マシである。
それでも、そのおばさんの行為を嫌がる住人はいるわけで。
先日も某町内会長さんの家に苦情がきたとか。
町内会長さんから言わせれば(あ、いやその言葉を発したのは私であるが)
『そんなのウチの管轄じゃねーー!!』である。
物事が小さすぎて警察も呼べない。呼んだところで注意だけだろうし、これだけのことで呼ばれても警察のかたがたは迷惑であろう。
かといって、住人の不満は解消されない。
幸いなのはそのおばさんによって何かしらの被害も出ていないのと、そのおばさんの行為を本当に迷惑がっているのはごく少数であること。それでも文句が飛んでくるのは町内会長さんである。まったく、この前も病院に行ったばかりなのに面倒ごとを持ち込まないでほしい。小さくはあるが中々解決しにくい問題ではある。
それで、シリアス探偵が現場に到着。
実際に事の現場を見ておこう。
…………
…………寒っ!
二月の早朝は寒い。当たり前のことであるが、実際に体験すると中々に厳しい。
…………
…………帰ろう。
~~こうして、事件?は何も進展せずに静かに自然消滅したという。本当にどうでもいい話だ。
今日も今日とで、シリアス探偵は場所と時間をわきまえずに、神出鬼没に現場を荒らしまわる。
次は、あなたの周りに出没するかもしれない。
完
*この話の九割は実話であり、残りの一割は作者の妄想で補っています。あしからず。