ちょっと昔話
黒々日記――あの頃、君がまだ純粋に夢を追いかけていた頃
久しぶりというには早い、それでも懐かしげに学校に行きました。もちろん、課題を回収するために。
やはりというか、夏休みの課題多し。この世界には神も仏もいないことを実感。少し悲しくなりました。
そして――化学の課題多っ!! その半端ない物量に恐れおののきました。
どーも、友井架月です。
夏課題というものを目の前にして、ようやく現実を理解しました。
この夏を無事生還することがいかに困難かということを。少し虚しくなりました。
そんな現実から逃避するために、ちょっと昔話をします。
友井がまだ小説というものに熱中する前、中学生も中盤といった頃。
友井のもっぱらの関心は、たいていの人が嫌いなカラスにありました。
なぜカラスに興味を抱いていたかは定かではありません。
一番身近にいる鳥でしたし、その存在をあまり不快に思わなかったからかもしれません。
とにかく、好きでした。理由なんていりません。そういうのはいつの間にか好きになっているものなんです。
学校の新聞でもカラスの研究をしました。将来の夢も一時期カラス関連だったような気がします。
ネットを巡回して、カラスのことを調べまくったりもしました。これでも、街中のからすなら種類を見分けられたりします。実用性皆無な特技ですが。
カラス料理とかも調べればいっぱい出てきますよ。作ったり食べたことはさすがにありませんが。
おそらく、物語の妄想と同列か、あるいはそれ以上にカラスが好きだったかも知れません。
なぜそこまでにカラスが好きだったのか。あるいは、彼らが嫌われ者ゆえのことだったのか。
去年の学園祭の打ち上げでバイキングに行ったとき、偶然中学時代のクラスメイトに会いました。
その子は女子だったんですが、友井と二言三言会話をした後、
「今でもカラスは好き?」と聞かれました。
驚きました。その子がそんな昔のことを覚えていた以前に、他人にそれほどまでに印象付けるほど、友井はカラスが好きだったのかと。
懐かしく、どこか寂しげな気分になりました。あれほど熱中していたことでも、時が経つにつれ、その情熱は薄れていくものかと。そして、小説に対する熱意だけは失わないよう、心に深く刻みました。
バイキングで以前のクラスメイトがした問いは、今でも鮮明に覚えています。それだけ、友井にとって重要な記憶なのかどうか。その是非は今のところ分かりませんが、一つだけはっきりと言える事があります。
「カラスは今でも好きだよ」
たとえその情熱が別の場所に行ったとしても、好きだという気持ちだけは薄れていかないものです。
あの頃の友井は確かに自分ですし、今の友井も自分自身です。
変わってしまうものは多々ありますが、こうして変わらないものも確かにあります。
その変わらない感情をいつまでも大切にしていきたいと思う、今日この頃なのでした。
しみじみした感に水を差すようですが、これで今回は終了。感傷に浸るのもたまにはいいものです。友井の場合は浸りまくりですが……
過去の自分から何かを学びつつ、未来の自分にそれを残そうと決意しつつ。
友井架月でした☆
久しぶりというには早い、それでも懐かしげに学校に行きました。もちろん、課題を回収するために。
やはりというか、夏休みの課題多し。この世界には神も仏もいないことを実感。少し悲しくなりました。
そして――化学の課題多っ!! その半端ない物量に恐れおののきました。
どーも、友井架月です。
夏課題というものを目の前にして、ようやく現実を理解しました。
この夏を無事生還することがいかに困難かということを。少し虚しくなりました。
そんな現実から逃避するために、ちょっと昔話をします。
友井がまだ小説というものに熱中する前、中学生も中盤といった頃。
友井のもっぱらの関心は、たいていの人が嫌いなカラスにありました。
なぜカラスに興味を抱いていたかは定かではありません。
一番身近にいる鳥でしたし、その存在をあまり不快に思わなかったからかもしれません。
とにかく、好きでした。理由なんていりません。そういうのはいつの間にか好きになっているものなんです。
学校の新聞でもカラスの研究をしました。将来の夢も一時期カラス関連だったような気がします。
ネットを巡回して、カラスのことを調べまくったりもしました。これでも、街中のからすなら種類を見分けられたりします。実用性皆無な特技ですが。
カラス料理とかも調べればいっぱい出てきますよ。作ったり食べたことはさすがにありませんが。
おそらく、物語の妄想と同列か、あるいはそれ以上にカラスが好きだったかも知れません。
なぜそこまでにカラスが好きだったのか。あるいは、彼らが嫌われ者ゆえのことだったのか。
去年の学園祭の打ち上げでバイキングに行ったとき、偶然中学時代のクラスメイトに会いました。
その子は女子だったんですが、友井と二言三言会話をした後、
「今でもカラスは好き?」と聞かれました。
驚きました。その子がそんな昔のことを覚えていた以前に、他人にそれほどまでに印象付けるほど、友井はカラスが好きだったのかと。
懐かしく、どこか寂しげな気分になりました。あれほど熱中していたことでも、時が経つにつれ、その情熱は薄れていくものかと。そして、小説に対する熱意だけは失わないよう、心に深く刻みました。
バイキングで以前のクラスメイトがした問いは、今でも鮮明に覚えています。それだけ、友井にとって重要な記憶なのかどうか。その是非は今のところ分かりませんが、一つだけはっきりと言える事があります。
「カラスは今でも好きだよ」
たとえその情熱が別の場所に行ったとしても、好きだという気持ちだけは薄れていかないものです。
あの頃の友井は確かに自分ですし、今の友井も自分自身です。
変わってしまうものは多々ありますが、こうして変わらないものも確かにあります。
その変わらない感情をいつまでも大切にしていきたいと思う、今日この頃なのでした。
しみじみした感に水を差すようですが、これで今回は終了。感傷に浸るのもたまにはいいものです。友井の場合は浸りまくりですが……
過去の自分から何かを学びつつ、未来の自分にそれを残そうと決意しつつ。
友井架月でした☆